マリー・ローランサンとココ・シャネルの因縁(山田五郎先生のオトナの教養講座)
(この動画は期間限定公開です。)
1920年代のパリを彩った二人の女性、マリー・ローランサンとココ・シャネルの因縁について語られています。
※おはなし名画の「ローランサンとモディリアーニ」にはこのエピソードもこの作品も掲載されていません。大人向けの話題です😊
この二人は同じく1883年に、マリーは非嫡出子としてパリで、シャネルはオーベルニュで、それぞれ生まれています。
マリーはパリ生まれだったことが自慢で少しシャネルを見下していたとか。。。いぜれにせよ、二人の絡みあう運命はこの年に始まりました。
マリーは学校の先生になって欲しいという母を説得して、絵の道に進むために画塾に通います。そこで、後にピカソとキュビズムを始めるジョルジュ・ブラックと出会います。ブラックにアトリエ「洗濯船」の仲間たちを紹介されたマリーはキュビズムの画家としてのキャリアをスタートしています。後年の画風からは意外な感じがします。
洗濯船の仲間たちを描いた「アポリネールとその友人たち」(ピカソ、マリー・ローランサン、アポリネール、フェルナンド・オリヴィエ、愛犬フリッカ)にはキュビズムの影響の見られます。
右下に描かれている女性はピカソの当時の恋人のフェルナンドです。マリーとは仲が悪かったそうです😆
山田五郎先生はルソーの影響にも言及しており、ルソーが描いたローランサンの肖像画も紹介されています。思わず笑ってしまうエピソードもありますので是非、ご覧ください。
その後、大人気肖像画家となったマリーにシャネルが肖像画を依頼します。そして描かれたのが下の絵です。
小鳥やワンちゃんと一緒にとても可愛らしく描かれていると思いますが、ご本人は気に入らなかったようです。「私はこんな気怠い感じの女じゃない」ということだったそうです。。。
シャネルの描き直し要求を拒否したマリーは「お代は結構です」と言って他の人に売ってしまいました。パリ生まれが自慢の強気なマリーです。
同じ時代に自立した女性としてパリで活躍した二人は人脈も活躍の場も重なるなど、深い縁がありましたが、互いに反発し合うことになります。山田五郎先生によると二人は非常に似た面があったので、近親憎悪的な面もあったのかもしれません。
二人とも第二次世界大戦後に対独協力者として拘留されるという経験もしています。
マリーは戦争後に徐々に活躍の場を狭めて72歳で亡くなりますが、シャネルは70歳を超えてからモードの世界に舞い戻り、大活躍をします。
マリーの意外な一面を知ることが出来たとても興味深い動画でした。
おはなし名画の「ローランサンとモディリアーニ」では『エコール・ド・パリ』の画家、ローランサンとモディリアーニの生涯を童話風に綴りながら、二人の個性的な作品を紹介してゆきます。
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