3分で分かるミケランジェロの生涯
ミケランジェロ・ブォナローティは1475年にイタリア中部の村カプレーゼで生まれました。若い時から彫刻の才能を認められていたミケランジェロは21歳のときに大きな仕事を求めてローマに出ます。26歳のときにダヴィデ像の制作というチャンスが訪れます。ダヴィデとは旧約聖書に描かれているイスラエルの王様で救世主キリストの祖先と言われています。
ありったけの力を注いで3年かけてダビデ像を完成させたミケランジェロにフィレンツェ議会は大会議室を飾る壁画を描くように言い渡します。こうして始まったレオナルド・ダ・ヴィンチと熱い戦いはフィレンツェの人々を熱狂させたと言います。こうしてミケランジェロは彫刻だけでなく絵の世界にも大きな一歩を踏み出したのです。
1508年にはローマにあるシスティーナ礼拝堂の天井に絵を描く仕事を頼まれ、旧約聖書の「創世記」の物語を約4年間かけて生き生きと力強く描きました。
創世記を描いている最中の1510年にミケランジェロはフィレンツェへ向かい、1530年までそこで過ごしています。その頃のフィレンツェは戦いがたびたび起こり、支配者が目まぐるしく変わる不安定な時代を迎えていましたが、この間にミケランジェロが作った素晴らしい彫刻の数々はフィレンツェにあるメディチ家礼拝堂に今も残っています。
1534年、59歳のミケランジェロは再びローマに向かいます。66歳のときにはシスティーナ礼拝堂の「最後の審判」を完成させます。ミケランジェロの画家としての力が全て込められた作品です。キリストから向かって右側(Right)に描かれているのが正しい行い(Right)をしたために天国に引き上げられていく人たちです。
ミケランジェロは89歳で亡くなるまでローマで多くの作品を作り続けました。亡くなる5日前まで熱心に作品を作っていたといいます。人々はそんなミケランジェロを「神様のような人」と呼んでいました。
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