認知症予防としての名画鑑賞
「おはなし名画」は「子どもが気軽に本物の芸術に触れる環境を作りたい」という思いから出来たシリーズですが、大人のファンも沢山いらっしゃります。アートが身近にある環境は人生を豊かにするだけでなく、高齢の方にとっては認知症の予防にもなります。その理由をいくつかご紹介します。
1.脳の活性化
名画を楽しむという視覚的な刺激は普段とは異なる脳の部分を活性化させます。色、形、構図を認識して分析する過程で脳の認知機能が鍛えられ、認知症の進行を遅らせる効果があるとされています。色彩の美しさや力強さが特徴的なゴッホなどは特にこの効果が強そうな気がします。
2.共感力の強化
作品に込められた感情やストーリーを受け取り、共感することは高齢者の感情面の健康をサポートします。ルノワールの描く楽しそうな人々を眺めているとこちらも幸せな気分になりますね。
3.ストレスの軽減
アートにはリラックス効果があり、ストレスを軽減することが研究で示されています。勿論、ストレスは認知症の発症を助長する要因の一つです。美しい名画でストレスを解消して健康で長生きを目指したいですね。不思議な静けさを秘めたフェルメールの作品は心を穏やかにしてくれます。
4.記憶力の保全、向上
アートを楽しむことで画家の名前や作品名だけではなく、作品が描かれた時代背景や文化あるいは美術史の大まかな流れなど、多くの知識が自然と身に付きます。例えば葛飾北斎の作品を通じて江戸の文化や同時代にヨーロッパで活躍していた画家についても知ることができます。
5.社会的交流
普段から絵画に慣れ親しんでいると「美術館で実物を見たい」という気持ちが湧いてくることがあります。「外出したい」という活力は認知症予防の重要な要素である「人との交流」につながります。友人や家族と俵屋宗達の国宝「風神雷神図屏風」を鑑賞しに京都旅行をするのも良いですね。
名画を楽しむのに年齢は関係ありません。今まであまり美術に縁がなかったという方にも「おはなし名画」はうってつけです!
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