おはなし名画「アンリ・ルソーとシャガール」
おはなし名画シリーズ

アンリ・ルソーとシャガール

本体価格 ¥2,913(税別)

B4変型判 68ページ
作品点数 36点

「動物や植物を見ているとき、ぼくはまるで夢の中に入っていくような気がするんです。」(アンリ・ルソー)
「私の魂のなかの国。これだけが私のものだ。」(シャガール)

本書ではアンリ・ルソーとシャガールという美しくも幻想的な絵画生み出した二人の生涯と作36点の作品を大きくて綺麗な印刷で楽しめます。

(アンリ・ルソー)
ルソーが40歳を過ぎて本格的に描き始めた絵を人々は中々理解できませんでした。「なんて下手くそな絵だ。おかしくて涙が出る」と言って笑い転げる人もいました。例えば「風景の中の自画像」に描かれたルソーの大きさは遠近感を無視した大きさです。両足はまるで宙に浮いているように見えます。現実の風景を度外視したこれらの作品が嘲笑の対象になったのも納得できます。

それでもルソーの作品は多くの人を惹きつけました。若き天才画家パブロ・ピカソもその一人です。常に新しい表現を模索していたピカソはルソーに新しい芸術の可能性を感じたのでしょう。死後にはシュールレアリズムの画家たちにも評価され、多大な影響を与えています。

まずは本書でルソーの作品を鑑賞してみてください。その大胆な独創性、色使いの鮮やかさに驚くことでしょう(ルソーの魅力について考察したブログ記事をこちらに記載しています)。

アンリ・ルソー
風景の中の自画像

アンリ・ルソーの生涯をこちらにごく簡単にまとめています。よろしければご覧ください。

(マルク・シャガール
97歳で亡くなるまで多くの素晴らしい絵を描き続けたシャガールはロシアの片隅にある小さな町の貧しい一家に生まれました。
シャガールは奥さんのベラをモデルにしてまるで夢のような絵を次々に生み出しました。「誕生日」に描かれたベラは空中に浮遊しています。花束を買ってきてくれたのが嬉しくてたまらなかったのでしょう。

ユダヤ人として2度の世界大戦を経験したシャガールは戦禍を逃れて渡ったアメリカで愛するベラを亡くしています。
様々な悲しみを乗り越えて描き続けたシャガールの作品からは彼の魂の強さと愛の深さが伝わってきます。

※シャガールは著作権の関係で作品の写真は載せられません。是非、本書でお楽しみください。

(ちょっとだけ中身の紹介)

ルソー最後の作品は「夢」です。大好きだった動物や植物を描いています。原田マハさんの「楽園のカンヴァス」でフィーチャーされたことでも有名な作品です。

このページに載っている「南国風景」もジャングルを描いた絵です。ジャングルはルソーの重要なテーマの一つです。

アンリ・ルソー

詩人のジャン・コクトーが「描かれた詩」と呼んだルソーの世界が詩的に表現された美しい絵です。

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読者より

『いいシリーズですね!!』
「おはなし名画シリーズ」、すごくいいですね!!
家でも名画を眺められる。
知ることができる。
親子での絵本時間にもいいなぁと思いました。
子供にも名画や有名画家たちに興味を持つきっかけになるかも知れませんね。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 情報提供:絵本ナビ)

おはなし名画シリーズ(4) アンリ・ルソーとシャガール | 小手鞠 るい | 全ページ読める | 絵本ナビ:レビュー・通販 (ehonnavi.net)

読者より②

読書ブログ「不眠の子守唄」より
ある意味、一番子どもの興味を引くのは、このアンリ・ルソーかもしれない。というのも、アンリ・ルソーは有名な画家であるとはいえ絵が下手だからである。ヘタウマなのである。そんな観点から、美術を楽しむというのもいいかもしれない。

管理人様からメールを頂きました
貴社の「おはなし名画シリーズ」は私の母が好きで買い揃えており、子どもの時からよく読んでおりました。読んだ本はどれも印象に残っております。大人になってから美術館に行くのが好きになったのも、貴社の「おはなし名画シリーズ」を読んでいたからだと思っております。

子どもを美術館に連れていけない時に、お薦めの名画集ー「おはなし名画シリーズ」で自宅で美術体験ー│不眠の子守唄 (moriishi.com)

シャガールの愛の世界は「おはなし名画をよむまえに」の「そらとぶふたり」でも堪能できます。