島根県立美術館で「平山郁夫 未来へのキャラバン ―シルクロードから日本、そして出雲へ―」展を開催中です
「日本の夕陽百選」にも選ばれた島根県立美術館は一度は訪問してみたい美術館です。宍道湖畔に「自然との調和」をテーマに建築された美術館のレストランでは地元の食材を使ったカジュアルフレンチとワインもいただけます。3月から9月までは日没後30分まで開館しており、その間、夕陽も楽しめます。美しいアート、美味しい食事とお酒、雄大な夕陽、風景と一体化した優美な建築を楽しめる美術館です。
その島根県立美術館で、山梨にある「平山郁夫シルクロード美術館」が所蔵するコレクションを鑑賞できます(会期:2025年1月17日~3月10日)。平山郁夫画伯には画家、教育者(大学教授、藝大学長)、文化財保護活動家という3つの顔があります。「平山郁夫シルクロード美術館」が所蔵するシルクロードコレクションは保護活動の一環として画伯が奥様と一緒に40年近くかけて収集したものです。
平山郁夫画伯は「平山郁夫とお釈迦さまの生涯」の出版によせて自身の作品について次のように述べています。
「この一連の作品は、私が昭和二十年八月六日、広島で被爆し、九死に一生を得た体験から生まれたものです。」「私は助かりましたが、長く放射能障害で苦しみました。この体験を生かして、平和を祈る絵を描こうと思いました。」
この展覧会は平和を祈って人生を芸術活動に捧げた画伯の作品とコレクションを楽む絶好の機会です。平和への願いは未来へとつないでいきたいです。
会期中はおはなし名画の「平山郁夫とお釈迦さまの生涯」と「平山郁夫と玄奘三蔵(普及版)」をショップに置いて頂いています。「平山郁夫シルクロード美術館」にも置いて頂いている人気のシリーズです。是非、手に取ってご覧になってみてください。
「平山郁夫のお釈迦さまの生涯」
インドの始まりからお釈迦様の誕生、菩提樹の下での悟り、そしてお釈迦様が亡くなるまでを平山郁夫画伯の幻想的で美しい36点の作品と共に大きくて綺麗な印刷で楽しめます。
本書が子どもたちにとって、平山画伯の絵画のすばらしさと、仏教を理解するきっかけとなってくれれば幸いです。
「平山郁と玄奘三蔵」
「平山郁夫の生い立ち」と「仏教の伝来と玄奘三蔵」の二部作になっています。
中学時代に被爆を体験し、絶望の底から救いを求め、玄奘への思いをこめて描いた「仏教伝来」「天山南路」その他奈良・薬師寺の壁画も含め38点の絵画で、平山郁夫の歩んだ道と玄奘三蔵の求道の旅を辿っています。
⇩併せてお読みください⇩
トップページ
おはなし名画シリーズの紹介記事
おはなし名画をよむまえにの紹介記事
商品一覧