500年ほど前のイタリア、フィレンツェ。
そこをおさめていたメディチ家の息子のジュリアーノの恋人は美しく心のやさしいシモネッタという女性でした。
彼女は人々から愛されていましたが重い病気にかかっていたそうです。
シモネッタの美しさを永遠に残したいと思ったボッティチェッリは詩人ポリツィアーノの書いた詩をもとに絵をかきました。
それが「春」です。
この絵の完成を待たずにシモネッタは亡くなりました。
そして「春」に描ききれなかったシモネッタの思い出を描いたのが名作「ヴィーナスの誕生」といわれています。
巻末に「春」の花めぐりというページがあります。研究家によると「春」に出てくるお花は40種類以上、すべてに象徴的な意味があるのではないかということです。ボッティチェッリには「妙に知的なことを好む性癖があった」らしいのでひとつひとつのお花に意味をもたせたのかもしれません。
本書ではボッティチェッリの代表作「ヴィーナスの誕生」「春」とともにルネッサンス時代のフィレンツェを再現しています。是非お楽しみください。
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読者より
『多くのことを語っている絵』
おはなし名画シリーズ(5) ボッティチェッリと花の都フィレンツェ【みんなの声・レビュー】 | 絵本ナビ (ehonnavi.net)
イタリアといえばフィレンツェ。
ルネサンス期の画家といえばボッティチェッリ。
イタリア旅行で実物を見た「ヴィーナスの誕生」の感動は忘れませんが、この絵本を見て理解をより深めることができました。
一つの絵に描かれたものに様々な意味が込められていることが分かります。
この絵本では、同じ絵画の部分がスポット的に描かれて、解説が繰り返されます。
全体を見ているときとまた、違った感動があります。
「ヴィーナスの誕生」「春」に対する解説はとても意味深く、奥の深さを感じます。
また、ボッティチェッリ自身の経験した出来事、関係した人物について等身大に描かれていて、わかりやすくもありました。
楽しむというよりも知識を深める絵本。
絵の好きな人向けです。
(ヒラP21さん 50代 パパ 情報提供:絵本ナビ)