マリアさまの生涯を「ラファエロ」「ボッティチェッリ」などイタリア・ルネッサンスの巨匠による美しい絵画とともに楽しめます。
ルネッサンス絵画の大半を占める宗教画を難しく感じる方もいらっしゃると思いますが、実際には繰り返し描かれている主題はそれ程多くありません。おはなし名画の「マリアさまの生涯」ではその中でも主要なものを1~2枚の名画とともに物語風にして紹介しています。
例えば、聖母マリアと幼児イエス(聖母子)を描いた作品はキリスト教にとって最も重要な二人の神聖な関係性、マリアの慈愛、イエスの神性や人間性を視覚的に表現しています。
ラファエロの「小椅子の聖母」には聖母子を見つめる洗礼者ヨハネも描かれています。ヨハネはキリストの誕生や使命を預言した存在であり、この二人の霊的な絆を象徴しているのでしょう。ヨハネが持つ十字架の杖はのちにキリストが十字架刑に処されることを予見させます。
「キリストの磔刑」はイエスが死によって人間の罪をあがなった「しょく罪」の場面です。イエスの身体と重ね合わさった十字架は信仰の対象にもなります。
マンテーニャの「キリストの磔刑」に描かれた崩れ落ちるマリアの姿は強い衝撃を人々に与えたことでしょう。
宗教画にはキリスト教の教義を伝えるために描かれた側面もありますが、西洋文化を知るヒントも沢山あります。名画を通じてキリスト教や文化を深く知ることで作品を更に味わえるようになります。そうして自分の世界が広がると、人生の楽しみも増えます。例えば、ヨーロッパを旅行する楽しみも何十倍にも大きくなります。
本書「マリアさまの生涯」がその一助になればそれ程嬉しいことはありません。
(ちょっとだけ中身の紹介)
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読者より①
『信者ではなくても』
おはなし名画シリーズ(6) マリアさまの生涯 | | 全ページ読める | 絵本ナビ:レビュー・通販 (ehonnavi.net)
私自身がキリスト教の学校出身で、大学時代にヨーロッパ各国を旅し、数々のキリスト教の名画を見てきたので、興味があって読みました。
絵本で見ても、実際見たときの感動は蘇りました。
マリアとイエス・キリストの生涯のお話です。とてもわかりやすくて、素敵なお話に仕上げられていると思います。クリスチャンではない私ですが、聖書の世界は面白いので、子供たちが大きくなったらぜひ触れてみてほしいです。クリスチャンでなくても、解りやすいので、「物語」として読むのには面白いので、お勧めします。
ボーダレスな世の中ですから、知識として知っていると良いのではないでしょうか?
(ゆっきんぐさん 30代・ママ 情報提供:絵本ナビ)
読者より②
読書ブログ「不眠の子守唄」より
西洋美術を理解するうえで聖書の知識は不可欠であるが、その初歩もこのシリーズでは学ぶことができる。まさに優れものである。そもそも、子どもを美術館に連れていくのは難しいし、やはり子どもが美術に親しむようにするには、この本が一番なのではないかと思う。
この本は作者別ではないが、画家も有名どころばかりである。(不眠の子守唄の管理人様から博雅堂出版宛にメッセージを頂きました)
子どもを美術館に連れていけない時に、お薦めの名画集ー「おはなし名画シリーズ」で自宅で美術体験ー│不眠の子守唄 (moriishi.com)
貴社の「おはなし名画シリーズ」は私の母が好きで買い揃えており、子どもの時からよく読んでおりました。読んだ本はどれも印象に残っております。『マリアさまの生涯』ではある種の宗教への教養も身につきました。大人になってから美術館に行くのが好きになったのも、貴社の「おはなし名画シリーズ」を読んでいたからだと思っております。
同じく「おはなし名画シリーズ」の「イエスの誕生とうわさの壁画 ベノッツォ・ゴッツォリ」や「おはなし名画をよむまえに」の「名画でメリークリスマス」も併せておすすめです。
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