「モナ・リザ」「最後の晩餐」などで知られている万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ。石切り場で遊びながら彫刻の才能を開花させた「最後の審判」、「ダヴィデ」などで有名なミケランジェロ。ルネッサンス期に生まれた二人の天才は互いに影響しあい、競い合い、素晴らしい作品を沢山、生み出しました。
(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
今からおよそ500年以上前、イタリアのフィレンツェから40キロ程離れたヴィンチ村にレオナルド・ダ・ヴィンチは生まれました。
幼い頃から絵や音楽、算数などに才能を見せたレオナルドはヴェロッキオという彫刻家のもとで美術を勉強することになりました。あるときヴェロッキオは自らが途中まで描いた「キリストの洗礼」という絵をレオナルドに完成してもらうことになりましたが、そこに描かれた天使と風景を見てレオナルドが自分よりもはるかに優れていると感じ、絵を描くことをやめてしまいました。
レオナルドはルネッサンス運動の代表的な人物として活躍します。
※レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯をこちらにごく簡単にまとめています。よろしければご覧ください。
(ミケランジェロ)
同じ時代に活躍したひとりの彫刻家がいました。ミケランジェロ・ブォナローティ。
ミケランジェロはレオナルドより23年あとにイタリア中部の小さな村、カプレーゼの市長の息子として生まれました。母さんのお乳があまり出なかったために石切り場で働く石工の奥さんに預けられ、石をけずる音を聞きながら成長したミケランジェロは早くから彫刻の才能を開花させました。
「ピエタ」や「ダヴィデ」など素晴らしい彫刻の作品を残す一方、絵の世界にも足を踏み入れ、激しい情熱に突き動かされて、数々の傑作を描き上げました。レオナルド・ダ・ヴィンチ亡き後、ルネッサンス運動を引き継いだのは、このミケランジェロでした。
※ミケランジェロの生涯をこちらにごく簡単にまとめています。よろしければご覧ください。
(ちょっとだけ中身の紹介)
あまりにも有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。
この作品についてはこちらに詳しく書いています。
ルネッサンスはキリスト教絵画の大きな転換期です。古代ギリシャ・ローマ芸術の写実性とキリスト教絵画の融合が図れ、聖なる存在であるマリアやイエスが人間らしく描かれ始めました。本来、偶像崇拝を否定するキリスト教にとって聖母子は布教のために記号的に描かれるべきものだったのです。
ミケランジェロの「聖家族」のように地べたに座る人間味溢れる聖母の姿は当時の人たちにとっては新鮮だったことでしょう。
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読者より①
『美しい絵が良いです』
おはなし名画シリーズ(9) レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ【みんなの声・レビュー】 | 絵本ナビ (ehonnavi.net)
子供に、絵画とはどんなものか見て感じて欲しいと思い、こちらを読んでみました。
伝記と絵の紹介が一緒に掲載されているので、その絵が何歳頃に描かれたものなのかが分かります。
天才的な才能がありながら、たゆまぬ努力を続ける様子が、やはり名を残す人は違うなぁと感じます。
そして絵が美しくて、大人の方がついつい見入ってしまいますね。
(hime59153さん 40代・ママ 情報提供:絵本ナビ)
読者より
読書ブログ「不眠の子守唄」より
このシリーズは1冊につき2人の画家を掲載している場合も多いが、たいてい、両者の間にはつながりがある。この本は、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロという二人の天才にフィーチャーしている。メディチ家など世界的知識もこの本から得られる。(不眠の子守唄の管理人様から博雅堂出版宛にメッセージを頂きました)
子どもを美術館に連れていけない時に、お薦めの名画集ー「おはなし名画シリーズ」で自宅で美術体験ー│不眠の子守唄 (moriishi.com)
貴社の「おはなし名画シリーズ」は私の母が好きで買い揃えており、子どもの時からよく読んでおりました。読んだ本はどれも印象に残っております。大人になってから美術館に行くのが好きになったのも、貴社の「おはなし名画シリーズ」を読んでいたからだと思っております。
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